電源アダプタFAQ

低価格!高品質! 最短当日出荷!


ハードディスク増設用に FSP FSP400-60THN PC用電源 を改造する

ハードディスク劣化の原因と対策のページの電源出力不足の項でも述べたが、電源1台で多量のハードディスクを搭載することはできない。CPUやビデオカードの構成で大幅に変化するため、1台目の電源にどれだけハードディスクがぶら下げることができるかはっきりしたことは言えない。マザーボードとは別にハードディスク専用電源を増設し、仮にその電源が300w程度だとすると、1台の増設電源で少し余裕を持った運用をするのであればハードディスク8台くらいが限界であることを述べた。仮にマザーボードと共用する1台目の電源で4台のハードディスクが稼動可能なら、5~12台目のハードディスクは増設電源を用意したほうが良い。ハードディスク番長な構成で、合計25台のハードディスクを問題なく動作させるためには、仮に全て300w電源だとしたら合計4台の電源が必要でマザーボードと共用の電源以外に3台増設しなければならない。そんなに頻繁に増設しなければならない理由はハードディスクスピンアップ時の電力がアクセス時の3倍の電力を必要とするからだ。そしてハードディスクをどれだけ永く使うかは熱の問題と FSP FSP400-60THN PC用電源 問題にほとんで集約されているので、ハードディスクを多量に搭載しても安定運用ができるできないは、気前良くハードディスク専用電源を増設できるか否かにかかっているとさえ言える。

読者の部屋には昔使ったATX電源がごろごろしていると思うが、それら電源を単独で使うことはできないと勝手に思い込んでいないだろうか。実は大変簡単な方法で余ったATX電源を単独で使用できるのだ。作業時間は約2分、さっそく挑戦し電源を増設して安定した環境を維持しながらハードディスクを多量に増設し、ハードディスク番長を目指そう。

0.注意事項
注意事項から書き始める理由は、これから記述する問題が未来のある時点で読者の身に発生しても解決の糸口がなかなか見つからないことが予想されるので、発生する確率は非常に低いがとりあえず一読願いたい、ということである。その問題点とは

複数FSP FSP400-60THN PC用電源を使用する場合、その電源間のグランド電位(アース)の微妙な電位差によって接続デバイスが誤動作を起こす可能性がある

ことだ。これは今回紹介する改造法にのみ発生するわけではなく、市販の独立使用用ATXスイッチなどを使用した場合も同様だ。

①原因
発生の原理は推測になるが①ATXスイッチング電源間の整流・降圧方法の差異(劣化に伴うものも含む)、②コンセントの挿し方向のATX電源間の差異などが原因で、マザーボードからの信号線のグランド(アース)と、ハードディスク用として別に供給しているATX電源のグランド(アース)に微妙な電位差が発生し、各種エラーが発生する。
SATAでは顕在化した経験はない。IDEが、またIDEのなかでも特にCDR・DVDデバイスが多少問題が発生しやすい傾向にある様だ。

②具体的事例
マザーボードと共用しているATX電源を仮に電源A、ハードディスクとCDR用ATX電源を電源Bとした場合、電源BにCDRを接続し、IDEケーブルをCDRに挿入する前はベゼルの開閉ができる(きちんと動作する)が、IDEケーブルを挿し込むとCDRがダウンする。そのまま起動してもマザーボードがCDRを認識しない。電源AにCDRを差し替えればきちんと動作する。(もちろん電源Bの容量不足ではない。)
この現象は使用するデバイスの種類で現象遭遇頻度が大分違い、その原因は不明だがDVD・CDR等>IDEハードディスク>SATAハードディスクの順で発生する。この現象が発生することは経験からしてまれではあるが、安定動作やデータ保持の観点からすれば、現状で問題が起こっていなくても、できればわざわざ上記の状況を作り、問題の有無を確認しておきたい。

③対処法
万一上記の状態が発生した場合の”まっとうな”対処法はこの現象が発生しないATX電源装置の組み合わせに変更することである。筆者は各AFSP FSP400-60THN PC用電源ケースとの締結用ネジ部分間にアース線(スピーカーコードでもよいし電源コードでもよい)を接続し問題を克服した経験が数回あるが、この対処法の理論的確からしさやそのほかの危険性については全く不明であることをお断りしておく。
おそらくこの現象に遭遇することはなかろうが、万一今後読者が遭遇したら思い出してほしい。
それでは本題に移る。
1.使用材料
余ったATX電源
クリップまたは針金または電線またはY端子(小)、10円以下
絶縁テープ(ビニールテープ)または自己融着テープ、100円位
できれば自動連動コンセント、4000円位(なくてもOK)
2.ATX電源の14pinと15pinをショートする(20pinの場合)
ATX電源のマザーボード用コネクタの14pinと15pinをショートすると電源単独でもONになる。
3.絶縁処理
ビニールテープか自己融着テープで絶縁する。もちろん取れないようにもする。
4.自動連動コンセントからAC100Vを取る
できれば自動連動コンセントを使う。パソコンコンセントにはマザーボード用電源を挿し、増設電源は連動コンセントに挿せば、マザーボードに連動してON/OFFができる。ハードディスク増設用電源の入り切りは大変忘れやすいので、少々高いができれば導入したい。
電源背面の電源スイッチをオンの状態にしておけばPCの電源に連動して動作するようになる。
自動コンセントを使わない場合はATX電源背面についているスイッチを利用することになるが、PC起動前に忘れずにONにしておく。

FSP FSP400-60THN PC電源

 

Tags:

Comments are closed.