電源アダプタFAQ

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ACアダプタ電源

概要

電力会社から供給される商用電源は、一般的に100V以上の交流である。それに対して、電力を消費する電気製品の側は、3~10V前後の直流を使用するものも多く、変圧器や整流器、安定化回路などからなる電源装置によって、一旦低電圧の直流に変換する必要が生じる。この電源装置を物理的に分離、独立させたものがACアダプタである。

通常、電子機器と呼ばれる部類の電気製品で利用されることが大半で、照明機器や洗濯機のような電化製品と呼ばれる部類の電気製品で使われることはあまり無い。ACアダプタは元々、トランジスタラジオのような電池駆動の可搬(ポータブル)型電子機器で使われる機会が多かったが、今日では熱源の分離、設計の容易さなどの理由から、電池駆動ではない電子機器でもACアダプタが利用される機会は増えている。なお、ACアダプタの多くは、交流電源を直流電源に変換するAC-DCアダプタであるが、変圧だけを目的とした交流出力のAC-ACアダプタも、PC用ACアダプタ電源と呼ばれている。

ACアダプタが利用される典型例として、携帯電話、携帯音楽プレーヤー、携帯型ゲーム機、ノートパソコン等のように、持ち歩いて使用されることが想定されている機器がある。次のような場合は、電源を内蔵可能な大きさの機器であっても、あえて電源を内蔵せず、ACアダプタとして本体から分離することもある。

外観・形状

一般的なACアダプタについて外観から特徴的な部分を抜き出すと、大きく分けて3つの部分からなることがわかる。すなわち、コンセントへ差し込むプラグ部分、変圧回路・整流回路・安定化電源回路などを収めた本体部分、そして、電気機器に直流電力を供給する出力部分である。 このうち、コンセントへ差し込むプラグ部分に関しては、本体に直接ついているものと、本体からケーブルが延びているものがあり、後者はさらにケーブルが固定されているものと、脱着可能な電源コードの形を取るものにわかれる。出力部分に関しては、本体から直接固定されたケーブルとその先端に取り付けたDCプラグからなる場合が多い。

本体部分

ACアダプタの筐体の形状は一般に箱形である。 黒色あるいは暗灰色のプラスチックで、その表面には定格や安全基準を示すULマークや、GSマーク、TÜV、NEMKO、SEMKO、DEMKO、FIMKO、CCC、CSA、VDE、GOST R、そしてBSMIなどが記載され、各国共通仕様のものには複数マークが記載されている。。 EMI/RFIのための一般的な証明書マークは、CEマークと、FCCと、C-tick。 これらのマークは、商用電源に接続される電源機器に必須とされるものが各国で有り、品質検査を受けた証として認定されたものにマーク表示が記載されている。 近年ではデザイン性を重視し、明るい色を用いたり直方体とはかけ離れた外見を持つものも多い。 例えば、アップルコンピュータなどは、本体と統一感のあるデザインのACアダプタを開発している。 一般に、ノートパソコン用など持ち運ばれる機会が多いものに関しては、可搬性・収納性を考慮したデザインがとられる傾向にある。

本体の大きさは、ACアダプタの回路構成や出力電力の大きさによって決まる。 一般にシリーズレギュレーターを使用したものであれば、変圧器(トランス)やレギュレータからの発熱を逃がすための措置(ヒートシンク、特に高出力のものではファンなど)が必要となり、重くかさばるものとなる。 これに対して、スイッチングレギュレータを使用したものは回路自体が小型で発熱も少ないためコンパクトである。 また組み合わせる機器によっては、安定化回路を簡略化したり省略したりする事が可能なものもあり、その場合は一層の小型化が可能な場合がある。 また同じ回路構成をとるものであっても、出力電力の大きなものほど部品の大きさが大きくなり、発熱も大きくなる事から、結果として全体の大きさが増す事となる。

可搬性(モバイル性)が求められる機器では、PC用ACアダプタ電源もコンパクトであることが好ましい。消費電力の高いノートパソコンなどでは、本体に対して大型のACアダプタが必要な場合があるが、最近では小型で高性能なスイッチングレギュレータにより、ACアダプタの小型化も進んでいる。

携帯音楽プレーヤーなどの音響機器では、スイッチングレギュレータが発するノイズによる悪影響を考慮し、シリーズレギュレータを使用したACアダプタを組み合わせるケースが多く、機器本体よりもACアダプタが一回り以上大きいこともある。

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