電源アダプタFAQ

低価格!高品質! 最短当日出荷!


Posts Tagged ‘アダプタ’

テレビアンテナ用電源の修理

Thursday, November 1st, 2012

先にテレビアンテナ用電源の節電で紹介したテレビアンテナ・ブースタ用の電源が壊れました。

電流検知式パソコン連動タップを使用しているのですが、タップ内臓のリレーがチャタリングをよく起こし、このため電源のヒューズが切れて交換したことが過 去2度あった。今回もヒューズ切れかと思い蓋を開けたのが右の写真ですが、ヒューズは切れておらず、別の故障のようですので修理を検討します。

内部調査

回路方式は、スイッチング方式ではなく、古典的な ACトランス+AVR の方式です。
故障箇所を調べると、トランスが断線していました。
チャタリングで繰り返し突入電流が流れて熱を持ち、巻き線の細いところがが切れたのでしょう。

修理方法検討

古いものなので寿命と考えても良いのですが、当サイトとしては修理できないか検討します。
1.トランスの巻き線の修復
これは簡単にできそうもなくあきらめます。
2.代替のトランスに交換する
二次側の電圧が20V程度のACトランスがあればよいのですが、手持ちを探してもありません。

ここで通常の修理はあきらめ、使用しなくなった古いACアダプタがたくさんあるので利用できないかと考え、次の方法を思いつきました。
3.ACアダプタでDCを供給する
トランスと整流回路を取り外し、代わりにアダプタのDC出力を供給するのです。

ノートパソコンのACアダプタが、仕様が19V 3Aで丁度使えそうです。ただ大きさがあり、内部に納まらないので外付けにします。

修理(改造)

 

改造内容の決定

改造内容を回路図で説明すると下のようになります。この図は説明のために記憶で書き起こしたもので、実際の改造時は回路は頭の中にしかありませんでした。σ(^_^;)
内臓のトランスと整流ダイオードを削除し、代わりにACアダプターからのDC電源を供給するだけです。電源スイッチの線も供給したDCをオン・オフするように配線変更します。

改造説明回路
 

トランスと整流ダイオードをを外す

トランスを外した基板 基板をケースから取り出し、半田ごてと半田吸い取り線を使って、基板からトランスと整流ダイオードを外します。これらのプリント基板の挿入孔には、ハトメがついていますので、外すのに熱容量の大きな半田ごてが必要です。
電源スイッチの配線も外します。(写真右)

配線する

配線した基板  外部からDC電源を供給するACアダプタからの線を接続します。ACアダプタからの線についているプラグは切り取り、外したトランスとダイオードの孔を利 用して直接挿入し、半田付けします。空いているアンテナケーブル端子台を使って引っ張られても大丈夫なように固定しました。右の写真で、2本のアンテナ ケーブルの間の少し細い線がその電源線です。
電源スイッチからのリード線も配線・半田付けします。

 

動作確認とケースへの収納

修理完了全体 配線が終われば動作確認です。OKならケースに戻し蓋をして完成です。
右はその外観です。電源にさらにACアダプタが外付けでやや見苦しいですが、所詮電源は裏方ですのでこれで我慢します。


なお、連動テーブルタップのチャッタリング改善については、別記事パソコン連動タップの改造で紹介しています。

アダプタの詳細についてお読みください: http://www.adapters.jp/を。

電源周りを再構築。そして反省

Wednesday, October 31st, 2012

私の電源周りといえばアースも引いていないしごく一般の何にも施していない環境なので、あくまでもそんなオーディオライトユーザーとしてのこだわりの話に過ぎないのだけれども、それでも自分にできる範囲でベストに整えておきたいと思うもの。

今回皮切りになったのは上記の記事に書いた通りACアダプターについて。DDコンバータ(DDC)であるX-DDCの外部電源に使用していたもので、適切 でないものを使用していて音の傾向が不自然な傾向になっていた。具体的には(おそらくだけど)非安定化のトランス式のものに変えてしまった事でちゃんとし た定格通りの安定した電流が来ていなかった。その事に気づいたのはふとUSBのバスパワー駆動に戻してみたからなのだけれども、自分が良いと思っていた音 の傾向が、実は知らぬ間に(というか自分でやったのだけれども)結構いじられ変化していた事に気付いたのは地味にショック。振り返ってみればケーブルだの 何だのについては割りと気にしていたのに大して、電源周りについて舐めていたのだと思う。
(ACアダプタについては*参考 ACアダプタの見分け方-異常者研究室)

ライトな私なりに今思うのは、とにかく基本に忠実に余計な改変をしない事なんじゃないかと思っている。間に挟んでいた先のACアダプタも含め昇圧トランス も外した。結局は自分の今の電源環境に忠実である事、そしてそれをなるべく素直に伝えるようにする事が大切なんだなと、当たり前の事を改めて思った次第で す。

“基本はコンセント直挿し。私の場合はメインであるPCはコンセント直挿し。足りない分はノイズフィルターの入っていないある程度のタップを使って引っ 張ってくる。電源ケーブルはBelden19364、使うプラグはなるべく非メッキタイプのもの(線材は他にも候補があるかもしれません。あと電源周りは 怖いので他の方に自作してもらってます)。”

結局私が昔一番だなと思ったこのセッテが一番素直な音を出してくれるし、昇圧トランスをだの何だのと音が良くも悪くも傾向が変わるものを一切取り外して、 今はホッとしています(正直電源による音の傾向の変化に振り回されて、自分の耳が追いついていなかったのだと思います)。

もちろんすごくこだわりのある方とかは色々お金を掛けてこんな環境よりもぐっと良い環境になると思います。ただそういうのあくまでも+αな部分であって、そこまででないライトに楽しんでいるよ人ならそのままが一番だと改めて思った次第なのでありました。

ACアダプタ類についてはちょっとまだ模索しているので、エネループ駆動などで色々と検証しつつなるべく良いものを後々買おうと思っています(トランス式で安定化されてるものって今は少ないのね。今は普通のスイッチング電源を使ってます)。

アダプタの詳細についてお読みください: http://www.adapters.jp/を。

Dynabook TX/65F 電源が落ちる(ACアダプター使用時)

Wednesday, October 31st, 2012

RegClean ProとAdvanced System Protectorを削除できないので、対処して欲しいとノートパソコンを送付してもらいました。

パソコンはDynabook TX/65Fでした。パソコンが着いて、まず初期確認ということで・・・ACアダプタをつないで電源を入れます。Vistaが立ち上がってきたところで・・・突然電源が落ちました。
何回か繰り返してみましたが・・・起動後すぐに電源が落ちたり、10分くらいして電源が落ちたりと、電源が落ちるタイミングはばらばらです。

輸送の途中でおかしくなった可能性もあるので・・・お客様に状況を確認すると、同様に突然電源が落ちる現象が発生していたそうです。それもRegClean ProとAdvanced System Protectorが原因かもしれないと思っていたそうです。

ネットでいろいろ調べてみると・・・このシリーズではACアダプター使用時に、電源が落ちたりフリーズしたりすることがあることがわかりました。対処方法は、後半に書きます。

とりあえず・・・RegClean ProとAdvanced System Protectorを削除しないといけません。バッテリーのみでの動作では、問題が発生しないようでしたので、まず十分バッテリーに充電した後に、起動し て駆除作業を行いました。バッテリーも結構消耗していて30分くらいしかもたなかったので、一つ作業して、一旦シャットダウンしてバッテリーをフル充電し て、またバッテリー駆動で作業を行う・・・の繰り返しです。

お客様との電話のやりとりで、セキュリティソフトも動作がおかしいとおっしゃっていたので、確認してみると・・・中途半端にインストールされている状態 で、正常に動作していませんでした。こちらも、バッテリー残量とにらめっこしながら、一旦アンインストールしたあとに、再インストール・設定を行いまし た。
これらの作業を行ったあとでも、ACアダプターをつないでみると・・・タイミングはばらばらですが、電源が落ちる現象は相変わらずでした。

さて、ACアダプター使用時に突然電源が落ちる原因・・・ネットでいろいろ調べると、「ブロードライザ」という部品が劣化すると、このような現象になるとのことでした。

「ブロードライザ」ってなんだろうと思い調べてみると・・・メーカーの商品名で、既存のコンデンサーと比較してインピーダンス特性が広い周波数帯域でフラットで、かつ低インピーダンスな部品だそうです。

マザーボードの部品の故障なので、中古マザーボードを入手するか、中古の同機種を入手してマザーを交換する方法をまず考えました。
しかし・・・中古のマザーボードはなかなか流通しておらず、中古の同機種は結構いい値段です。
どうしようか悩んでいたところ・・・オークションでTX/65Fに使われている「ブロードライザ」そのものが出品されていました。即決で2個(1個は予備)落札しました。

「ブロードライザ」が届き、早速交換作業です。

CPUの裏に取り付けられておりOE907というブロードライザです。CPUの電源回路のノイズ吸収・平滑を行っていて、劣化することによりそれらが十分でなくなってしまい、電源が落ちるのでしょうか?

新品のOE907に交換して、元の状態に組み上げて・・・ACアダプターを接続して起動してみます。
負荷テストや、起動・シャットダウンを繰り返してみましたが・・・突然電源が落ちる現象は発生しなくなりました。

今回は、RegClean Proなどの対応でお預かりしたのですが・・・電源が突然落ちるという現象にも対応することが出来てよかったです。

アダプタの詳細についてお読みください: http://www.adapters.jp/を。

問題なく充電状態になってる!!

Wednesday, October 31st, 2012

まずは、第1ステップを通過です。

次に、車内での電源の確保です。
ザクティでは、DCアダプタ+マルチタイプ充電器の組み合わせでクリアしていました。
さて、この方法が通用するのでしょうか。

先日、笹谷峠を走行中に動画撮影をしていたのですが
その時に、運悪くビデオカメラのバッテリーが切れてしまいました。

実験するのにいい機会だったので、試してみることにしました。

すると・・・

電源投入はできたのですが、撮影中にiA機能(シーン別ホワイトバランス調整機能)が
ものすごく不安定な動作をし始めたのです。

撮った動画を見てみると、連続して瞬間的な明るさの切り替わりがあるのを確認しました。

このビデオカメラに、ザクティでの方法は(車内での使用に限り)通用しないようです。
素直に予備バッテリーを手に入れることにしますかね・・・

※これはあくまでも実験です。
イレギュラーな方法なので、実行の際は自己責任でお願いします。

アダプタの詳細についてお読みください: http://www.adapters.jp/を。

【実験】ビデオカメラ用の外部電源でPSP用のACアダプタは使えるか?

Wednesday, October 31st, 2012

8月に車載動画用として迎え入れたパナソニックのビデオカメラ。

一度機材テストで動画を撮ってみたのですが、手ブレ補正機能や画質など、十分過ぎる性能でした。

こうなると、気になってくるのがバッテリーです。
標準装備のバッテリーは、通常使用で1時間くらい撮影できます。

運動会などで使うとすると、うまいことすればなんとかなりそうですが
車載動画だと、そういうわけにはいきません。

連続撮影が1時間を超えるのはザラで、場合によっては5時間なんてこともあるようです。

長時間撮影のための「電源確保」が、一番の悩みの種だったりするのですが
外部電源が確保できない場合は、予備バッテリーを複数手に入れるしか、方法はありませんでした。

さて、ワタシがザクティで車載動画を撮っていた頃、純正DCアダプタ+PSPの充電器で外部電源を確保していたのですが、この方法をNewビデオカメラにも応用できるかどうかを実験してみたくなりました。

手始めに、PSPのACアダプタをビデオカメラに接続してみることに。

ビデオカメラ用のACアダプタの出力は、DC5.0V/1.6A
対してPSP用のACアダプタは、DC5.0V/1.5A。
(PSP-3000に付属のアダプタ。品番はPSP-380で、PSP-100と出力が異なります)

お互いの出力がほぼ一致しているので、使用に耐えられると思い
これでバッテリーの充電をしてみることにしました。

それでは実際に、ビデオカメラ+PSP用のACアダプタの組み合わせでバッテリーを充電してみます。

すると・・・

アダプタの詳細についてお読みください: http://www.adapters.jp/を。

スマホの命をつなぐ、モバイル電源

Wednesday, October 31st, 2012

「携帯の電池が切れたので連絡できませんでした」

社会人たるもの、こんな言い訳をしてはなりません。不意のバッテリー切れというシーンでは、あなたのリスクマネージメント能力が問われているわけです。

さすがにパソコンは予備バッテリーを買うか、ACアダプタを持ち歩いて電源を探してねとしか言いようがないんですが(ちなみに筆者はパソコンやデジカメを 買うと必ず予備バッテリーを買い増す習慣があります。や~るぅ)、携帯電話やスマートフォン、ICレコーダー、こちらは遊びのアイテムですがPSPやニン デンドーDS、iPodの電源管理はしっかりと行いたいもの。

そこでここ最近、誰もにオススメしまくっているのがモバイル電源です。USB出力で電源を供給できるので、ケーブルさえ用意しておけば各種モバイル機器に給電ができます。なかでも使えるのが最近リニューアルしたサンヨーのエネループ・モバイルブースター。

大容量タイプなら、例えば電池ゼロのiPhoneで、3回もフル充電できます。しかもUSB端子が2つあるので2台同時に給電可能(iPhone充電時は 不可)。お外で誰かの携帯電話の充電が切れかけた時に、さっと「これを使いなよ」「使ってください」と差し出す。それが社会人の余裕では?

次から携帯電話をかけられなかった理由は「圏外だったから」にしましょう。そうそう、モバイル電源じたいが大容量で、けっこうもつので、毎日の充電を怠りがち。こちらの電池切れにはご注意を。

アダプタの詳細についてお読みください: http://www.adapters.jp/を。

USBハブのACアダプタ(中華タイマー発動)

Wednesday, October 31st, 2012

実験用オモチャPCが突然
ビープ音出し続けて
動きがおかしくなった。
USB接続してるマウスは殆ど
操作不能、キーボードも効かない。

画面右下には
『USB電力のサージオーバー』
とか、見たことないポップアップが出てる。

何かUSB機器が壊れたのかと思い、次々と
ケーブルを(次々ったって、それほど繋げてない)
抜くけど、鳴り止まない。
周囲に迷惑なので、仕方なく電源ブチした。

電源を入れ直すけど、BIOS画面で全く起動する
気配がない、困ったな。
三年も酷使すりゃぁ壊れてもおかしくないか。

一旦電源を切り、USB機器を全て取り外したら
正常に起動した。
USB機器を一個一個接続していく。
一番怪しいのがUSBハブ。

ハブ単体で接続したら正常に認識する。
ACアダプタ接続した途端、ビィィィィィ、、、
うっうるせぇなぁ、犯人はオマエかぁ。

ACアダプタをコンセントから抜いた状態で接続
すると、ハブのLEDが暗くなる、おかしい、明らかに
この挙動は変だ。
ACアダプタの出力がショートでもしてる感じ
がする。

テスタでチェックしたら、+と-間がほぼゼロΩ
内部でショートしてるっぽい。
どうせ電解コンが汁噴いてるんじゃね?
と思って開けてみた。

案の定、電解コンが汁噴いて、その汁でダイオード
周辺ののパターンが変色してる。
それに鼻を突くニオイがビンビン放出されてるし。
こりゃだみだわ。

電解コンが汁漏らすって10年くらい前にホットな
話題だったんだけど、まだ発生するんだなぁ。
製造年月日見ると2008年製造なんだけど、
そこは中華品質って事ですね。

回路的にはAC100V整流して、FETの自励発振回路を
フォトカプラで制御するって言う、基本中の基本回路
で、もう一捻りないんかい?って感じ。

アダプタの詳細についてお読みください: http://www.adapters.jp/を。

アーキサイト、ACアダプタ式を採用したATX電源互換のファンレス電源キット

Monday, October 29th, 2012

アーキサイトは5月26日、ATX電源部をファンレス化できるACアダプタ式のATX電源キット「I-T POWER ACアダプターATX電源キット150W」(型番:AS-POWER150)を発表、6月上旬より発売する。価格はオープン、予想実売価格は1万4800 円(税込み)。

photophotophoto I-T POWER ACアダプターATX電源キット150W  DC-DCコンバータ(左)、付属ACアダプタ(中)、取り付けイメージ(右)

 

AS-POWER150は、デスクトップPCのATX電源と置き換えることによりファンレス動作を実現可能とする電源キットで、電源供給はACア ダプタ式を採用。付属ACアダプタの出力は150ワットで、さらに同型アダプタを別途用意することで最大300ワット出力を確保することが可能だ。

電源コネクタはマザー用24ピン×1、ATX 12V 8ピン×1、Serial ATA用×2、ペリフェラル用4ピン×2、FDD用×1などが利用可能。ATX用電源ベイ取り付け板のほか、SFX電源ベイ用取り付け板も付属している。

アダプタの詳細についてお読みください: http://www.adapters.jp/を。

ITmedia PC USER > リンクス、出力150ワットの自作ACアダプタ電源キット ニュース » 2005年06月17日 14時53分 UPDATE リンクス、出力150ワットの自作ACアダプタ電源キット

Monday, October 29th, 2012

リンクスインターナショナルはこのほど、出力150ワットのACアダプタ電源を自作するACアダプタキット「Morex 150W Power Kit」を発表、6月20日より発売する。価格はオープン、予想実売価格は1万4500円(税込み)。

photo Morex 150W Power Kit 付属品一式

Morex 150W Power Kitは、ACアダプタユニットおよび150ワット出力のDC-DCコンバータがセットとなったmorex製のACアダプタキットで、Mini-ITXな どの小型PCへの組み込みに適するユニット。ATXケーブルが付属しており、20ピンメインコネクタ×1、ペリフェラル電源コネクタ×1、FDD電源コネ クタ×2、ATX 12Vコネクタが利用できる。

ACアダプタおよびDC-DCコンバータはいずれも組み立て済みとなっており、DC-DCコンバータ基板をPCケースに取り付け、ACアダプタを接続するのみで取り付けは完了する簡単な構成となっている。

アダプタの詳細についてお読みください: http://www.adapters.jp/を。

どうすればアーリーアダプターになれるのかCommentsAdd Star

Friday, October 26th, 2012

米国の1960年代の社会学者Everett M. Rogersは著書『Diffusion of Innovations』で、イノベーション(まだ普及していない新しいモノやコト)がどのように社会や組織に伝播・普及するのかの実証的研究を行い、採用時期によって採用者を下記の5つのカテゴリに分類した。

f:id:takumaiwata:20100326162851g:image

①最初に採用を行う、冒険的な「イノベーター」

②自ら情報を集め、積極的に判断を行う「アーリーアダプター」

③比較的慎重で、追随的な採用行動を行う「アーリーマジョリティ」

④うたぐり深く、世の中の普及状況を見て模倣的に採用する「レイトマジョリティ」

⑤最も保守的・伝統的で、最後に採用を行う「ラガード」
従来から、こういった特性は人の内面的性質に起因すると考えられがちである。

例えば、新しい電気製品を常に追い求めるアーリーアダプターは、もともと新しいモノに対して行動的なタイプであり、ずっと昔からあるものばかり使ってなかなか新製品には飛びつかないレイトマジョリティは、保守的だからそう行動している、といったように。

もちろんそういった内面的要因も一定程度あることは間違いないとは思うが、私は意外と「まわりの環境」が重要なのではないかと思う。
例えば、iPhoneをすごく初期から使っていた人の周りには、やはりもともとiPhoneユーザーが多かったし、今使い始めている人の周りには、最近使い始めている人が多い。

すなわち、伝搬はコミュニティー内で最も速く起こる。

これは同じコミュニティーに属する人からの口コミが最も効果的な宣伝であるということだ。

誰でも感覚的にわかると思うが、身内のお薦めは何故かすごく響くし、よそ者だと全然反応しない。

伝搬の仕方には、そういったコミュニティ―内の伝搬が最も一般的であり、次にメディアなどを通じたコミュニティー間の伝搬がある。

コミュニティー内の伝搬が波のように隣接したところに伝わって行くのに対し、(一定の法則性はあるのかもしれないが基本的には)コミュニティーを超えた伝搬は突発的かつランダムに起こる。
この仮定が成り立つとすれば、「自分をどういった環境に置くか」が非常に重要になる。

コミュニティーを超えた伝搬はなかなか自分では制御できないが、自分が所属するコミュニティーを選ぶことは出来る。

すなわち、例えばウェブサービスに感受性の高い人が集まるところに行けば、おのずとウェブサービスに関してはイノベーター・アーリーアダプターになれるし、途上国ビジネスに興味があれば、途上国ビジネスを行っている人の集まるコミュニティに所属できるよう努力すればいい。

伝搬の仕方は、ある意味自然原理であり、それ自体を制御することは難しいが、伝搬の自然原理のもとで最も伝搬を受けやすい立場に身を置くことは可能ではないか?という仮説である。

アダプタの詳細についてお読みください: http://www.adapters.jp/を。